念書案について
相手と示談となった際、以降の被害を防ぐ為にも約束事を明文化し、取り交わしておくのが良いです。
こちらはその為、過去の事例を元にした、対押し掛け厨、なりきり厨に特出した「念書案」です。
しかし、あくまでこちらは参考とし、内容の加味については関係者や弁護士、警察等とよく相談なさって捨拾下さい。
「念書」とは? †
「念書」とは合意が成立したことを確認するための文書です。簡単にいえば「約束をした」時にお互いが「どのような条件で」「どのような事について」約束したかを文章にすることです。
押しかけ対策では相手が未成年などの場合で法的責任を追及することが難しい場合に「今後、かかわらないことを条件に今回の件を不問にする」などの念書を交わすことがあります。
「念書」は契約を形にしたもの=契約書の一種です。
契約とは何かと言うと、ぶっちゃけて言えば「約束」です。
例えば、コンビニで物を買う事(購入の申込をし、対価を払い、物品を受け取る)も一種の契約ですし、「今後このような行動はしない、もしやったらイベント参加を止める」という内容も契約です。
日本の法律では、契約は口約束でも成立します。
しかし、口頭での契約は一方からの申し出で破棄出来ますし、「言った」「言わない」の堂堂巡りになったりしますので、重要な事は文章に残します。
これが「契約書」です。
ここが重要なのですが『念書→契約→約束』なので、相手に約束する気持ち(たとえ渋々とでも)がないと契約は結べません。
逆にいうと、相手に渋々とでも約束する気があれば念書は取れる事になります。
念書の作成や、取り交わす事に特に弁護士さんなどの専門家の参加は必要ありません(念書には「後日の証拠のために念のために取っておく文書」と言う意味で、契約書に他なりません)が、念書の内容を取り交わす際に法的な問題点がないか、事前に相談し確認してもらうのがベストです。
念書の前提と注意事項 †
念書の効力
念書はあくまで当事者間の契約なので、契約違反を理由に「即時・強制的」な対処はできません。
また、個人間の契約といっても公序良俗、社会通年上妥当な範囲を超えるものは無効とされる場合もあります。
逆に言えば公序良俗、社会通念上でアリと言えるものなら約束を守る義務があり、それを違反した場合にはそのことに対する更なる責任を負う事となります。
- 念書とは犯罪として告訴しない代わりとして厨と被害者の間で交わされる個人間の契約である事
- 念書を取ったところで厨側に条件を守る気が無ければ意味は無い事
- 悪質な行為または再犯の可能性が有るなら手間が掛かるが、刑事(民事)で告訴した方が良い
- 「破ったら○×する」というペナルティが厨にとって怖いことでなければ抑止力にならない(例:職場に連絡する、学校に連絡する、告訴する等)
- 法律に違犯するような内容(破ったら死んでお詫びする等)公序良俗に反するような内容(破ったら1000万円払う等)が含まれている場合は、無効となる場合がある
- 相手が未成年の場合は親の同席、同意が必要。未成年者が親権者に無断で締結した念書は親権者が無効にする事ができる
- 強要されて結んだ契約は、その契約自体が無効となる(民事)
- また、契約を強要した事自体が刑法上の罪に問われる(相手が逃げられない環境で数人で念書を迫る→強要罪・脅迫罪)事もある(刑事)
- 取り交わした念書は複数作成し、被害者側と厨側双方ともに必ず渡し、保管しておく事
念書案 †
- 被害者さん及びその関係者(以後、総じて関係者と呼ぶ)とのあらゆる手段での接近、接触の禁止(ネット、電話、手紙、メール等含む)
- 関係者の自宅、職場、学校付近への接近の禁止
- 関係者への接触は無関係の第三者を介したとしても禁止事項に触れる
- 関係者に連絡する必要性が生じた場合は、警察か弁護士を介すること
- 関係者に関して知り得た個人情報及び一切のデータについて消去、あるいは没収(携帯、PC関係含む)
- 関係者の個人情報やデータを他人に漏らす事の禁止、すでに情報を流している場合は、その漏洩先を示すこと
- 情報の漏洩を防ぐ為、厨の携帯電話及びPCの取り上げ(インターネットに接続できる装置、環境としてもよいかと)
- 関係者に何かあった場合、第一に厨を疑わせてもらう
- 厨の行方がわからなくなった場合、即時警察か弁護士に報告
- 上記禁止事項は厨の家族(義理の関係を含む)にも当てはまる
- もしも偶然街中で意図せず遭遇・接近した場合も話しかけたり接触したりせず、互いに他人としてふるまう
- もし念書を破るような事があった場合は告訴されても文句は言わない
相手が同人者の場合の追加事項 †
- 元ネタ原作(&同人誌)ビデオ、DVD、ゲーム(ソフト・ハード)や各種グッズ類の取り上げ及び今後の元ネタのアニメ、原作の鑑賞禁止
- 厨が同人者なら所有する同人誌の取り上げ、イベント参加の禁止及びなりきり、コスプレに類する行為の禁止
- 厨同士の接触の禁止
この項目を何故入れるのか?
- 元ネタや同人関連から切り離す事で、相手のなりきり思想や厨思想を抑制、または脱却させる為
- 厨行為の原動力となった物を取り上げる事で、相手に対しての処罰的な意味合いも含む